PALE LINO

USERS’VOICE

「肌に付けたときに感じる、柔らかさとやさしさ」

MIKAKO YANAKA / artist

草花や虫たちの姿を、繊細に描く日本画家、谷中美佳子さん。
自然が好きな両親とともに幼い頃から野山に親しみ、その原体験を胸に描き続けるアーティストです。
「自然のものから搾取して描いているのですから、自己満足で終わってはいけない」
素材に謙虚に向き合い、自然に対する畏敬の念を持つ。谷中さんの絵からは、視覚的なものだけではなく、においや音までもが伝わってきます。絵の中に宿る生命力に、ふわりとそよぐ草花や鳥の羽音を感じ、私たち見るものは魅了されるのです。

—日本画は自然由来の画材を使用するのですね。

使うのは岩絵具・胡粉・臙脂綿・墨・膠など、古来より伝わってきた画材を使用しています。
これらは準備に手間がかかりますが、使う人がいなくなるとその画材は途絶えてしまうから、使い方を継承していきたいと考えています。時に乳鉢で胡粉をすり潰し、膠と混ぜて団子状にしたものを幾度もたたく。手間隙をかけて画材を準備する間は、作品の構想を練る時間でもあります。

—描くのは和紙だけではないんですね。

日本画では、絹を使うこともあります。絹の繊維は、2本のフィブロインをセリシンが覆う形をしています。画材が絹に乗るように、お湯で水溶性のセリシンを落とし、フィブロインに描きます。フィブロインはパレリノの整肌成分ですよね。
大学時代に、研究室で蚕を飼っていたんです。みんな愛着が湧いてしまって、糸を取らずに結局羽化させてしまったのですが。パレリノの原料となる「野蚕」とは異なり、繊維としての上質さを最重要とされた家畜の蚕は、長い歴史の中で品種改良を重ねられた結果、羽化するとすぐに死んでしまいます。どのように品種改良されてきたかははっきりとは分かっていなくて、宇宙人説なんかもあったりして、不思議な生き物です。

「白い花」谷中美佳子
150×320mm
基底材:絹
素 材:墨、雲母胡粉、天然岩絵具、植物染料、金箔

—普段はどのようなスキンケアをされているのですか。

実はパレリノを使う前は、化粧水を使っていませんでした。なるべくシンプルなケアがしたいと思っていたので、使っていたのはココナツオイルのみです。
パレリノは化粧水なのに美容液のようにしっとりとしていて、肌に付けた時に柔らかさと優しさを感じて、とても気持ちがいいです。使い始めて1ヶ月ほど経ちましたが、保湿だけでなく肌が明るい感じもします。

—美容のために気をつけていることはありますか。

なるべく野菜やくだものを積極的に摂るようにしています。甘味も自分で加えるときははちみつ、お料理にははちみつやきび砂糖を使います。飲み物もなるべくペットボトル飲料ではなく、淹れたお茶を飲むようにしています。その方がお肌にもいいんです。

—谷中さんが美しいと思うのはどんな女性ですか

凛としていて、筋が通っている人です。つい最近知った方ですが、篠田桃紅さん。抽象的な表現で、日本より海外で評価されているアーティストです。芯があるので着飾っていないのに美しい、素敵な先輩女性です。