PALE LINO

USERS’VOICE

「乾燥しやすい敏感肌にしっかり浸透する、優しい使い心地」

MAMI YONEKURA / illustrator

バーロイヤルのママ、軽トラ、おじさんなど、やわらかいタッチと独特なモチーフで、「切なさとユーモアとちょっとのエロス」を描く那須を拠点に活躍する米倉万美さん。
那須ショートフィルムフェスティバルや那須温泉映画祭のポスターイラストレーションなど、地元那須とも深いつながりを持つイラストレーターです。
人生の情景を描いた絵の中に宿る、一編の詩のような世界に、なぜかドキっとしてしまうのです。

—独特な世界のイメージはどこからやってくるのですか。

母も母の実家も旅館を営んでいたので、幼い頃は旅館が遊び場でした。さらに、父の診療所や遊びに行く友人の家もゴルフ場やホテルで、常に色々な人たちが出入りしている場所でした。昔は那須ももう少しのんびりしていて、その頃に見ていた生活が自分の中にある原風景です。

那須には軽トラが多くて、季節や職種によって荷台の荷物が違ったり、どこか可愛らしさがあります。そんな軽トラが止まっている風景が好きで、ずっとモチーフとして描き続けています。

温泉のある風景
米倉万美

—描く中で大切にしていることはありますか。

大学を卒業してから縁あって、やなせたかし先生のアシスタントに3年ほど入りました。それまでも落書きのようなものはしていましたが、大学ではドイツ語を専攻していたので、技法やアクリル絵の具の扱い方は先生のお手伝いをする中で覚えました。やなせ先生の絵は、子供達には人気がありますが美術界から見ると俗っぽいものだと見られている。でも、先生自身はその方が人間臭さがあって面白い、と「俗さ」をとても大切にしていました。

同様に父の書く小説にも、人の暮らしを描く俗っぽい視点があって、自分の中にも同じ感性があるのだと思います。美しい絵、いわゆる「高尚な絵」よりも、俗っぽさの中に宿る人間らしさや毒、逆に汚かったり古かったりするものを見て、綺麗だなと思うのです。そういうものを表現していきたいと思っています。

左:higanbana no sato -minosawa-
上:バーロイヤルのママ 恋と月とせつない夜明け
米倉万美

—描き続けるテーマには「バーロイヤルのママ」もありますね。

「バーロイヤルのママ」は、大人の男と女が持つ寂しさや、それぞれが抱えているものや背負っているものを描きたくて出来たキャラクターです。那須の山の中で一人で暮らす女性の生き様、この世にいないかもしれない不思議な設定の「おじさん」も登場します。
温泉旅館の情景を描いたこの絵(タイトル)も、男と女を描きました。登場する二人は夫婦かもしれないし、長年のくたびれた不倫かもしれない。見た人が話を作って、一緒に遊べたら本望ですね。

—憧れの女性像はありますか

あこがれの人がいると、無意識に近づいていくようになる、と何かで読みました。だから、すごくいっぱいいます。女優さんだと岸惠子さん。パリで強く生きていく姿に惹かれます。

—普段はどのようなスキンケアをされていますか。

若い頃は、夏は海で冬はスキーで真っ黒に日焼けをしていました。そのせいか、今は光線の刺激に弱くなってしまいました。皮膚が薄いので、洗顔もやさしくそっと洗うように気をつけていて、美容液やオイル、クリームなども敏感肌用のシリーズを中心にたっぷりと保湿をしています。パレリノは肌に優しいのに、しっかり浸透する感じがしますね。

幼い頃から花や植物にはあまり意識が向かなくて、どちらかといえば空や風景を見ていることが多かったように思います。パレリノで野蚕を知り、ある日落ちているのを偶然発見して、実は身近にあったことに気がつきました。